-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
皆さんこんにちは
冨美船舶株式会社の更新担当の中西です
さて今回は
~港とターミナルの実務~
船が時間通りに着いても、港で詰まればすべてが遅れる。本稿では、岸壁からヤード、ゲート、通関、内陸輸送までを時系列の動線で解剖し、現場が持つKPIと改善ポイントを整理します。🧩
目次
パイロット&タグ:着離岸のアシスト。風向・潮流を読み“最短で安全”。🛟
バース割当:大型船の長時間占有を避け、スロットとシフトで稼働率最大化。
窓口一元化:港湾局・海保・検疫・税関の連携を事前審査で前倒し。📄
STS(ガントリークレーン):本船⇄岸壁。運転効率(GMPH)をKPI化。
トランスファークレーン/RTG/RMG:ヤード高積みの主役。
トラクター&トレーラー:バースとヤードを“分単位”で往復。
人の安全:車両分離、死角ゼロ化、ウェアラブルで近接警報。🦺
ブロック配置:輸出・輸入・空コン・リーファー・危険品でゾーニング。
スタック戦略:到着順だけでなくゲート予約時刻順に積むと再ハンドリングが減る。
可視化:位置情報と状態(冷蔵ON/OFF、ダメコン)をデジタルツインで表示。🖥️
事前教示:HSコードや原産地証明の確定で検査率と滞留リスクを下げる。
AEO活用:信頼業者制度で簡素化・迅速化。
原票電子化:B/L・INVOICE・PACKINGをEDI/ブロックチェーンで同期。🔗
リーファー:温度プロファイル共有、非常時の電源二重化。
危険品:IMDGコードの隔離基準、数量制限、緊急対応訓練。
OOG/プロジェクト貨物:ラッシング設計、特殊トレーラー手配、夜間搬出による交通対策。🚧
予約制ゲート:入退場ピーク分散、トラック待機ゼロを目標に。
鉄道・バージ連携:CO₂と道路混雑を低減。
POD(Proof of Delivery):置き配・デポ受取など多様化に対応。📲
GMPH(ガントリー1時間当たりの処理箱数)
Dwell Time(ヤード滞留時間)
Gate Turn Time(トラックのゲート所要)
On-time Ratio(定時出港率)
改善はボトルネックの見える化 → 標準作業 → デジタル化の順で回す。🔄
港の実務は“秒とセンチ”の世界。ヤード設計・通関前倒し・ゲート予約の三点を押さえれば、スケジュールの信頼性が跳ね上がります。次回は、海上輸送業の安全・環境・コンプライアンスを扱い、事故ゼロ・環境負荷最小を実現する実務を解説します。🌱⚓